この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
数年前の事件ですが,1400万円の請負代金のうち,半分の700万円を支払ってくれないから何とかしてくれと大工さんから相談を受け,提訴した事件でした。田舎の事件なので,顔見知りばかりで,依頼者の原告も相手方の被告も互いによく知っている間柄だったようです。その地域では,依頼者の大工さんには割と同じような経験があるみたいで,こういった紛争には慣れているようでした。
解決への流れ
施主は,部屋が傾いているとか,途中で工事を放置して終了していないとか主張し,一級建築士の意見書などを出してきて,実しやかに瑕疵修補とか未施工とか主張し,殆ど支払う必要がない程の額での相殺を主張してきました。法廷での攻防では,相手方が専門家の意見を出してきたりしたので,五分五分の観となりましたが,裁判所に実際に現場である被告宅を見分するよう上申し,現場を見分したところ,被告の主張していた被害状況なるものが全くの虚偽であることが判明しました。そこで,あっけなく勝訴となるところだったのですが,こちらの依頼者もご近所だということで,多少減額してあげて和解により終了となりました。当事者である依頼者の大工さんの方が,あっけらかんと,「ご近所だから,こんなもんだよ。しょうがねえやな。」などと言って,自ら少々ですが減額してあげたのには驚いた次第です。私も,「和解」の本来あるべき姿を見た感じでした。
土地や建物といったものは,通常,一生に一度手にすることが出来るかどうかといった高額な財産です。従って,それを購入したり建てたりする側も,それを売ったり造ったりする側も,その内容や出来具合,購入代金や請負代金の未払について問題が生じたりした場合には,その対象が大きいだけに,当事者の皆さんの悩みは深刻かつ真剣です。ですので,そういった悩みこそ,専門家に依頼することが肝要でしょう。あなたの財産を守るため,最良の手段をご提案致します。後で後悔しなくて済むよう,ご気軽にご相談下さい。