この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
事故態様:被害車両が路側帯に停車していたところ加害車両に追突され、被害車両の後部座席に乗車していた被害者が肩を打った事故傷病名:右肩腱板断裂弁護士介入前の保険会社提示額:0円争点:事故と右肩腱板断裂との因果関係の有無交通事故直後から通院していた病院では腱板断裂は発見されず(MRI画像ではわからなかった),事故から6月後に転院した病院の医師が腱板断裂を疑い、手術が行われたところ、やはり右肩腱板が断裂していることが判明しました。この手術によって,症状の改善は見られましたが,右肩の可動域制限,運動時痛や手術創などが残ってしまいました。
解決への流れ
弁護士介入後の解決結果 ------ 650万円保険会社は,当職の受任後も、右肩腱板断裂は交通事故後半年経ってから現れた症状であるから交通事故との因果関係はないとして損害賠償の支払いを拒否する態度を崩しませんでした。そこで、依頼者さまと協議のうえ,加害者を被告として損害賠償請求訴訟を提起しました。訴訟では,依頼者さまの執刀医の協力を求めて出張法廷のにおいて証言をしていただき、依頼者に有利な証言を引き出すことに成功し,その結果,裁判所も後遺障害部分も含めて因果関係を認める心証を持つに至りました。結果、請求金額のほぼ満額の650万円での和解を達成できました。
唯一の症状・残存した症状と事故の因果関係が争われたため、賠償についても0か100かという厳しい争いになりました。保険会社が因果関係を認めなかった主因は、事故(追突)が非常に軽微なものであるというところにありました。医師が協力的であったこともあり、その証言を丁寧に引き出すことに成功したことによって最高の結果を出すことができた事案でした。