この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
【事案の内容】依頼者は追突事故の被害を受け、半年ほど通院していましたが首の痛みや右手のしびれなどの症状が残存してしまいました。ただ、自賠責の初回審査では後遺障害は非該当とされてしまいました。
解決への流れ
【対応方針、解決結果】後遺障害等級非該当の結果を受けて、MRI検査画像を確認したところ異常所見が認められたことから異議申立てすることを決断しました。その準備として、改めて主治医に意見を聞き取り、好意的なご意見がいただける見込みがあったため、弁護士において「医療照会・回答書」を作成し医師に回答を依頼しました。また、依頼者からは生活状況等を聞き取り日常生活上の支障などを記載した陳述書も作成しました。このように準備を入念に行ったうえで異議申立てしたところ、当初は非該当であったところが後遺障害等級14級9号(神経症状)の認定を受けることができました。その結果、後遺障害があることを前提として、後遺障害慰謝料、後遺障害逸失利益を考慮した有利な条件で示談解決することができました。
本件ではMRI画像や医師の意見から異議申立てが認められる可能性があると判断し、適切な準備をして臨んだことで弁護士の見通しどおりに後遺障害等級の認定が得られました。異議申立ては闇雲にやっても意味がなく、しっかりとした準備が不可欠です。弁護士に依頼しなかった場合、本件のような準備を自身で行うことは難しく、異議申立てが認められなかったおそれもあります。その場合、最終的な示談金額は200万円程度低くなったと予想されますので、弁護士に依頼されてよかったといえるケースです。