この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
御依頼者は、同居する連れ子に怪我を負わせた疑いで逮捕されました。その日の夕方に当番弁護士として出動の要請があり、夜、接見に行ってきました。連れ子が怪我をしたのは事実のようでしたが、御依頼者には身に覚えがありませんでした。彼は勤務先会社で重要な役職を任されており、何としても勾留を阻止する必要がありました。
解決への流れ
接見終了時点でかなり夜更けになっていましたが、御自宅へ伺い、飛び込みで御家族と面談しました。彼が連れ子を心底可愛がっていた様子を聞くことができ、無実であると確信が持てました。彼の奥様(連れ子の実母にあたります)から、普段の彼の育児への様子を聴き取り、陳述書にまとめました。また、会社の社長にも連絡をとり、彼が任されていた仕事の内容や、それが中断した場合に会社が被る損失などについて聴取し、意見書にまとめて、奥様の陳述書とともに検察庁に提出しました。御担当検事とも電話でお話しまして、検察官は勾留を思いとどまってくれました。その後、在宅事件としての依頼をいただき、最終的には不起訴に持ち込むことができました。
逮捕された翌日には勾留請求される場合が多いため、勾留を回避するには、スピーディーな対応が不可欠となります。接見した段階では半ば諦めかけていましたが、ものは試しにと伺ってみた御自宅で御家族のお話を伺ううちに勝算が見えてきたので、頑張ってみました。身柄をとられるか否かで、世間の反応、お仕事への影響、事件そのものへの弁護活動のしやすさが、全く変わってきます。早期の釈放を獲得することは、無罪をとるよりも大事なことだと思います。非常識な時間帯であったにもかかわらず協力くださった御家族や社長には本当に感謝しています。