この事例の依頼主
70代
相談前の状況
母が亡くなり,依頼者を含めて5名の子が相続人となりました。依頼者が母の面倒を見ていたことから,母の遺産を可能な限りすべて,依頼者が取得したいという内容でした。なお,遺産は不動産の持分と預貯金でした。
解決への流れ
依頼者の尽力もあり,大半の共同相続人から相続分の譲渡を受けました。話合いができない相続人について,遺産分割調停の申立をし,最初の期日で若干の代償金を支払うこうことで調停が成立しました。なお,その後は所有権移転登記と預貯金の解約手続も当職の手配で行っております。
この案件では,大半の共同相続人から相続分の譲渡を受けられたことです。私が受任する際に最も気を遣うのは,相手方への最初のアプローチ方法です。決まり切った受任通知を相手方に送るのではなく,きちんと依頼者からヒアリングをし,想定される相手方のこだわりを踏まえて,文面を作成します。併せて,依頼者にも,別途相手方にアプローチをしてもらい,今回はそれが功を奏したと思っています。