この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
つきまとい等の被疑事件で逮捕されてしまった方のご家族からの相談で受任しました。逮捕の数日前から新しい職場で勤務を開始したばかりで、勾留がついてしまうと10日間程度身柄拘束されてしまい、職を失ってしまう危険性もあったため、弁護士ドットコムを通じて相談の連絡をいただきました。
解決への流れ
逮捕された警察署が遠方ではありましたが、新幹線を利用すれば数十分の場所だったので、ご家族の了承を得た上で受任後直ちに接見に向かいました。ご家族から事情を伺い書面化するとともに、逮捕された当人からも詳しく事情を聞き取り書面化し、当職の意見書を作成、翌朝直ちに検察庁に連絡を取り勾留請求しないよう協議しました。残念ながら勾留請求するとのことだったので、次に裁判官に書面を送り、連絡を取り、勾留すべきでない理由を述べ説得を行いました。裁判官からは証拠隠滅の可能性などに関し追加の資料の提出を求められるなどしましたが、それらにも素早く対応することができました。結果として、勾留請求は却下され、逮捕翌日の午後に釈放されることになり、無事職場復帰することもできました。
起こしてしまった事件は大いに反省し償うべきではありますが、長期の身柄拘束は本人だけでなく、ご家族に対しても精神的・経済的に多大な負担をかけることになります。そうした事情もくみ取り、論理的に主張を構成し、裁判官と協議することで早期の身柄解放を実現できた事例でした。