任意整理と完済過払のご依頼を受けた方で、完済過払の方では過払金は出る計算になっていましたが、それを他の借金の返済に充てたとしてもなお債務がそれなりに残りそうでした。このとき、任意整理事件で受けた債権者の１つに、計算上は過払金が出る可能性があるものがありましたが、任意の交渉段階で、当該債権者から争点を主張され、債権者は「過払金は出ない。残債を支払え。」との姿勢を崩しませんでした。

しかし、話を進める中で、債権者から提出された証拠は弱いと考えて訴訟提起したところ、残債は消えたうえで、80万円超もの過払金を返還してもらうことができ、結局ご依頼者様は、当初任意整理で数年かけて支払う予定だった残債をすべて過払金から支払うことができました。